乳酸菌、「100億個」の数より「コレ」をチェックしないと無駄遣い!(症状別に合った菌株を徹底解説)
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腸が快適になるという言葉に、思い切って「100億保証」と書かれた高価な乳酸菌を摂り始めました。しかし、1ヶ月、2ヶ月経っても、私の体はなかなか変わらないようで、がっかりしていませんか?「やはり宣伝文句だったのか」とさえ思ってしまいます。
乳酸菌の効果がない理由
乳酸菌を摂取しても効果がない理由は、製品が悪いわけでも、乳酸菌が無用なわけでもないかもしれません。本当の問題は、ご自身の症状と全く関係のない「的外れな働き手(菌株)」を、継続して腸に投入していたからかもしれません。
こんにちは、15年間、数多くの患者様に「ご自身に合った菌株」を見つけ、腸の健康を取り戻していただいた白鹿潭漢方医院のチェ・ヨンスン院長です。
今日のこの記事を最後までお読みいただければ、もう高価な乳酸菌に裏切られることはなくなるでしょう。
「菌株」がなぜ重要なのか
私たちはしばしば乳酸菌を選ぶ際、「100億保証!」「500億投入!」といった数字に注目しがちです。もちろん、十分な菌数を保証することは重要です。しかし、それよりもはるかに重要なことがあります。それは、どのような「菌株(Strain)」が含まれているか、です。
菌株の重要性
乳酸菌を「人」に例えるなら、菌株は「職業」に例えることができます。私たちの街で問題が発生した時、むやみに「人100億人」を投入することが重要でしょうか?いいえ。火災現場には「消防士」、犯罪現場には「警察官」、病気の患者には「医師」が必要なように、私たちの腸の問題によっても、それぞれ必要な「専門家菌株」があるのです。
菌株の例
乳酸菌製品の裏面をよくご覧いただくと、通常このように記載されています。
- 例:ラクトバチルス(Lactobacillus)ラムノーサス(rhamnosus)GG(GG)
- ラクトバチルス:『属(Genus)』の名前(金さん、李さんといった「姓」)
- ラムノーサス:『種(Species)』の名前(英姫、鉄洙といった「名」)
- GG:『菌株(Strain)』の名前(消防士、医師といった「職業」)
数多くの臨床研究によって明らかになった下痢の改善、便秘の緩和、免疫力増進などの効能は、この最後の『菌株』にかかっています。これからは乳酸菌を選ぶ際、単に「100億個」という数字だけを見るのではなく、製品の裏面で「どのような職業を持つ専門家菌株」が含まれているか、必ず確認してみてください。
良い種よりも重要な「良い畑」
漢方医学には「乳酸菌」という現代的な用語はありません。しかし、腸内環境の重要性は数千年前から強調されてきました。いくら良い乳酸菌(種)を蒔いたところで、畑(腸内環境)自体が痩せていて汚染されていたら、種がきちんと根を張り育つことができるでしょうか?当然、困難です。
脾胃(ひい)の重要性
漢方医学では、外部から良い菌を投入するよりも、それらの菌が健やかに生きられる「健康な畑(腸内環境)」を作ることをより重要視します。この「良い畑」を作る核心は、私たちの消化器官の中心である「脾胃(ひい)(脾臓と胃腸)」の機能にかかっています。
ご自身の症状に合った「主要菌株」選択ガイド
ここからは、数多くの研究を通じてその効能が実証された「専門家たる働き手」、つまり主要な菌株をご紹介します。乳酸菌製品を選ぶ際、製品の裏面でこれらの名前をぜひ確認してみてください。
1. 頻繁な下痢、抗生物質の副作用が心配なら?
推奨菌株:ラクトバチルス・ラムノーサスGG(LGG®)
サッカロミセス・ブラウディ 理由:LGG®は、急性下痢の期間を短縮するという研究結果が最も多い菌株の一つです。サッカロミセス・ブラウディは、抗生物質によって有用菌が全滅する状況下でも生き残り、腸内環境を守る特別な酵母菌です。
2. 慢性的な便秘にお悩みなら?
推奨菌株:ビフィドバクテリウム・ラクティス(B. lactis)系列(例:BB-12®、HN019™)
これらの菌株は腸の運動性を促進し、便が腸を通過する時間を短縮するという多数の臨床研究結果があります。腸の動きが遅い「遅延型便秘」に特に役立つ可能性があります。
3. 女性の免疫力と膣の健康が気になるなら?
推奨菌株:ラクトバチルス・ラムノーサスGR-1®&ラクトバチルス・ロイテリRC-14®
この2つの菌株の組み合わせは、摂取時に膣内部に定着し、有害菌を抑制して健康な酸性度(pH)を維持する能力が科学的に証明されています。「膣内フローラ用乳酸菌」をお探しなら、この2つの菌株の名前を確認してください。
4. アトピー、アレルギーなど皮膚の免疫が気になるなら?
推奨菌株:ラクトバチルス・プランタラム(L. plantarum)&ラクトバチルス・ラムノーサスGG(LGG®)
これらの菌株は、私たちの体の免疫システムが過剰に反応するのを調整するのに役立ちます。特にアトピー性皮膚炎の症状を緩和するのに役立つ可能性があるという研究結果があります。
Q. 保証菌数は何個が良いですか?
A. 目的によって異なりますが、一般的に100億CFU以上をお勧めします。しかし、改めて強調しますが、菌の「数」よりも重要なのは、ご自身に合った「菌株」が適切に含まれているかどうかです。
乳酸菌だけでは解決しないなら?
乳酸菌は腸の健康を助ける素晴らしい「協力者」ですが、「万能薬」ではありません。もし良い菌株を継続して摂取しても大きな効果がないのであれば、それは単に良い菌が不足している問題ではなく、有用菌が生き残りにくい「根本的な腸内環境」の問題である可能性があります。
乳酸菌切り替えの「ゴールデンタイム」
ご自身に合った菌株を見つけるために、1〜2ヶ月程度製品を試してみるのは良いことです。しかし、2〜3ヶ月以上継続して摂取しても何の変化もなければ、これ以上「乳酸菌ショッピング」に時間と費用を浪費しないでください。その時がまさに、専門家の正確な診断を通じて、ご自身の腸の根本的な問題を見つけて解決すべき「ゴールデンタイム」です。
本日は乳酸菌(プロバイオティクス)について学びました。しかし、良い働き手(有用菌)には良い「餌」が必要ですよね?有用菌の餌となるプレバイオティクスも非常に重要です。この2つの違いと正しい組み合わせについては、近いうちに機会があれば詳しく解説したいと思います。