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手汗 | インチョン多汗症
ブログ 2025年9月6日

手汗 | インチョン多汗症

崔然昇
崔然昇
代表院長

私の手に流れる汗、もしかしたら心のSOSかもしれません。

「面接官と握手する10秒前から、手に汗がどっと溢れてきます。一生懸命準備した回答よりも、湿った手のせいですべてを台無しにした気分です。こんな自分が本当に嫌になります。」

[CASE] 23歳デザイナー志望者の悩み

23歳のデザイナー志望者であるAさんにとって、手足多汗症は単なる不快感ではありませんでした。彼女の夢を阻む巨大な壁でした。卒業制作発表会の日、緊張の中、作品を説明しながら握ったマイクはすぐにしっとりと湿り、人々の視線が手に集中するような気がして、頭の中が真っ白になりました。汗による不快感を超える、自己肯定感さえも崩れ落ちる瞬間でした。

もちろん、彼女も努力をしないわけではありませんでした。ドリクラー(Driclor)のような塗り薬は皮膚を刺激し、ボトックス注射は費用と痛みが負担でした。

一時的に手の汗を止める方法を探しても、大切な瞬間に噴き出す汗を根本的に止めることはできませんでした。

[注目すべき限界]

これがまさに既存の多汗症治療法が持つ明白な限界です。汗腺の「蛇口」を一時的に閉めることに注力するだけで、なぜ私たちの体がそれほど激しく蛇口をひねるのか、その根本的な「水圧」の問題については答えることができません。もしこの問題が単に汗腺の機能異常であるならば、感情状態に関わらず、常に一定レベルの汗をかくはずです。しかし、特に緊張する時に爆発的に増加するという事実は、原因が別のところにあることを示しています。

この現象は、「オーバーヒートしたエンジンから漏れ出す冷却水」と同じです。冷却水が漏れること(汗)も問題ですが、本当の根本的な原因は、エンジン(神経系)がオーバーヒートしているという信号です。

私たちの体は、社会的緊張、多汗症によるストレスのような心理的圧迫を生存の脅威だと錯覚し、自律神経の不調の症状の一つとして、交感神経を極度に活性化させます。心臓は高鳴り、体温は上昇し、体はこの「非常事態」を冷ますために、強制的に汗を排出するのです。

[韓医学の観点: 心熱(しんねつ)]

韓医学では、このような「心のオーバーヒート」状態を「心熱(しんねつ)」という概念で説明します。心の火が心臓に熱を蓄積させ、この熱が体の津液(しんえき)(水分)を外へ押し出す現象です。これは単なる比喩ではなく、情緒的なストレスがどのように身体的な「熱」反応と「水分代謝」の不均衡につながるのかを洞察したものです。

学生時代、試験を受ける時に手に汗をかく → 大学時代、発表不安とともに症状が悪化 → 就職活動と面接のストレスで最悪の状態に達する。

あなたの汗はいつ、どのような感情とともに現れますか?

その瞬間、心臓がドキドキしたり、顔が火照るような感覚を同時に感じませんでしたか?

[新たな問いの始まり]

だとすれば、今私たちが投げかけるべき質問は「どうやって汗腺を塞ぐか?」ではなく、「どうすれば、人生の重要な瞬間にオーバーヒートするこのエンジンを冷ますことができるのか?」となるべきです。これは汗との戦いをやめ、私の体が送る切実なサインに耳を傾け、関係を再構築する第一歩となるでしょう。

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崔然昇

崔然昇 代表院長

治りにくい病気や再発を繰り返す病気のため、複数の医療機関や診療科を経て来院される方を多く診てきました。腹痛、頭痛、動悸、めまい、不眠など、本来は異なる診療科で扱う症状が一人の方に重なって現れることもあります。それぞれの症状に薬を服用してもはっきり改善せず、不調のある状態がいつの間にか日常になっている場合もあります。このようなときは、個々の診断名だけでなく、複数の症状がどのようにつながり、ともに変化しているかを確認します。 現在最もつらい症状だけを伺っても、その経過全体を把握することは困難です。体が最初に変化した時期、病気・手術・出産を経験したとき、薬を始めたり中止したりした後にどのような変化があったかを確認します。体重、食事、睡眠の変化も振り返り、以前の治療で改善した症状と残っている症状を時系列で整理します。 検査結果、診断、これまでの治療経過は、現在の体の状態を把握するために必要な情報です。現代韓医学の臨床研究、現代医学の生理・病理研究、古典医書に蓄積された観察は、同じ体を読み解くための異なる視点です。患者さんを一つの視点に当てはめるのではなく、それぞれの視点が説明できる範囲を見極めながら、別々に扱われてきた症状と治療経過を一緒に理解する手がかりを探します。

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