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みぞおちの痛み…実は別の原因があります
ブログ 2025年6月13日

みぞおちの痛み…実は別の原因があります

崔然昇
崔然昇
代表院長

こんにちは。白鹿潭(ペクロクタム)韓医院です。

本日は、「みぞおちが痛いのに、病院で検査しても異常がないと言われた」という状況についてお話ししたいと思います。

検査で異常がないと言われると、安心するどころか、かえって不安になりますよね。

「じゃあ、この痛みは何だろう?」

「神経の問題かな?」

「もしかして、がんなのでは?」

このような心配がつきまといます。しかし、中央上腹部の痛み、つまり一般的に言われる「みぞおちの痛み」は、実際に器質的な問題がなくても比較的頻繁に発生する症状です。本日は、その中でも見落とされがちな原因と、日常生活でどのような手がかりを探すべきかについて、じっくりと見ていきましょう。

1. みぞおち = 上腹部中央?

まず、位置から整理しましょう。私たちが日常的に言う「みぞおち」は、医学的には上腹部中央、Epigastric area(心窩部)と呼びます。胸骨のすぐ下、肋骨が分かれる部分ですね。この部位の痛みは、非常に多様な臓器と関連している可能性があります。胃、十二指腸、膵臓、胆嚢、心臓、さらには腹壁そのものの筋肉まで。そのため、原因を正確に特定することは容易ではありません。

2. みぞおちが痛いのに、検査で異常がない場合

その際は、次の3つを必ず考慮する必要があります。

  1. 検査では見つけにくい胃腸疾患です。例えば、初期の胃炎、胃食道逆流(GERD)、胆嚢運動異常、初期の膵臓機能低下といった問題は、内視鏡やCTで正常と診断されることがあります。特に逆流性食道炎は、炎症がなくてもわずかな酸の逆流だけで胸やけがしたり、みぞおちが詰まったような感じがすることがあります。しかし、検査では「正常」と診断されるのです。
  2. 機能性胃腸障害です。これは簡単に言えば、臓器の構造は問題ないのに、動きや神経感覚、胃酸反応などが過敏になっている状態です。機能性胃腸障害は、大きく2つに分けられます。このような場合、いくら検査を繰り返しても異常は見つかりません。しかし、症状は明確です。食後の満腹感、頻繁なげっぷ、朝起きた時に胃が重い…といった形で表現されます。
    • PDS型:食後に胃もたれや、これ以上食べられないと感じる場合(食後愁訴症候群)
    • EPS型:空腹時に差し込むように痛み、ストレスで悪化する場合(心窩部痛症候群)
  3. 自律神経系の問題です。交感神経が過度に興奮しているか、迷走神経の調節機能が低下していると、胃腸の運動性と胃酸分泌のバランスが崩れます。簡単に言えば、「緊張するとお腹が痛くなる」「ストレスを感じると胃がむかむかする」といった症状はすべてこれに該当します。物理的な病変はないものの、神経系の調節異常によって胃腸管が過敏反応を示しているのです。

3. いつ痛むか?それが本当のヒントです

この部分が核心です。「どのような状況で痛むか」を見れば、原因を推測できます。

  • 食事の直後に痛む → 胃酸逆流、胆嚢異常、機能性胃腸障害(PDS型)
  • 空腹時に痛む → 胃炎、潰瘍、機能性胃腸障害(EPS型)
  • ストレスを感じると悪化する → 自律神経系の問題、神経性胃腸炎
  • 横になったり、かがんだりするとさらに悪化する → GERDの可能性
  • 動くと痛み、押しても痛む → 腹壁痛、筋膜性疼痛の可能性

医師が二言三言尋ねるよりも、ご自身で数日間、丁寧に症状日誌をつけてみる方が、はるかに強力な手がかりを得ることができます。

4. 症状日誌をつける最も良い方法

次の項目を毎日記録してみてください。

  • いつから痛かったか(時間)
  • 痛む前に何を食べたか
  • どれくらいの量を食べたか
  • ストレスを感じていたか
  • どのような姿勢だったか(座っている、横になっている、活動中など)
  • 何をすると改善したか(温湿布、消化剤、睡眠など)

これを3~5日書いてみるだけで、パターンがはっきりと見えてきます。「あ、私は夜食を食べてすぐ横になる日に必ず痛くなるな」「仕事帰りにストレスがひどい日は胃が重いな」というようにです。

5. 治療よりもまずすべきことは「パターン認識」

症状に対する薬物治療も重要ですが、それよりもまずすべきことは、体のリズムを把握することです。

  • 食事習慣
  • 睡眠パターン
  • 感情の起伏
  • 姿勢の習慣

これらの要素が胃腸の緊張と直結しているからです。時には消化剤よりも、温かい水一杯と腹式呼吸がはるかに強力な鎮静剤となることもあります。

みぞおちの痛みが繰り返されるのに、検査では何も異常がない場合、それは「病気がないというのではなく、病気が見えない状態」である可能性があります。機能性胃腸障害、自律神経の不均衡、腹壁の緊張など、私たちが見落としがちな原因を疑ってみるべきです。そして、その手がかりは常に「自分の生活の中に、自分の習慣の中に」隠されています。今日もご自身の体のリズムに一度目を向けてみてください。ありがとうございます。

#みぞおちの痛み

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崔然昇

崔然昇 代表院長

15年の臨床経験と精密なデータ分析に基づき、ダイエットから難治性疾患まで、体のバランスを取り戻す統合治癒ソリューションを提案します。

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