尋常性乾癬, 貨幣状湿疹, ジベルばら色粃糠疹
前回の記事では、非典型的な丘疹落屑性疾患の鑑別が肉眼だけでは容易ではないとお話ししました。以前の記事を見る
ダーモスコープの活用
正確な診断のためには、組織検査(生検)やダーモスコープを使用します。ダーモスコープは、10倍から100倍以上に拡大して皮膚を観察することができます。
乾癬の特徴 - Auspitz Sign
19世紀後半、チェコ出身のアウスピッツが乾癬における点状出血の様相を報告したものです。
背景に赤みを帯びた丘疹と白く覆われた鱗屑を観察することができます。鱗屑を剥離すると点状出血が顕著に見られ、これはアウスピッツ現象(Auspitz sign)と呼ばれます。
Bernhard, J. D. (1990). Auspitz sign is not sensitive or specific for psoriasis. Journal of the American Academy of Dermatology, 22(6), 1079–1081. doi:10.1016/0190-9622(90)70155-b
乾癬の組織学的特徴は、真皮乳頭の伸長により点状出血の様相が現れることです。臨床現場で有用に用いられています。
薔薇色粃糠疹の特徴 - Collarette Scaling
薔薇色粃糠疹では、丘疹の上に鱗屑が生じ、コラレット状鱗屑(collarette scaling)の形態を示します。
Chuh, A. A. (2001). Collarette scaling in pityriasis rosea demonstrated by digital epiluminescence dermatoscopy. Australasian Journal of Dermatology, 42(4), 288–290. doi:10.1046/j.1440-0960.2001.00538.x
これは、病変の中央部は容易に脱落し、辺縁部にのみ鱗屑が残る形で現れます。この特徴はダーモスコピーでより明確に観察することができます。
その他の疾患の特徴
尋常性乾癬や貨幣状湿疹もそれぞれ特徴的な鱗屑パターンを示します。扁平苔癬では、ウィッカム線条が樹枝状に現れます。
組織検査(生検)を行わなくても、ダーモスコピー(望診)を通して意味のある情報を得ることができます。典型的なパターンを習得することが重要であり、予後が不良な場合は組織検査(生検)が必要となることがあります。
追加資料
さらに詳しい情報をお知りになりたい場合は、Dermoscopy in General Dermatology: A Practical Overviewをご参照ください。
要約
- (1) 近くで見ると、また違って見えることもある